弊社は昭和25年、瓦の製造販売会社を営む丸高窯業としてスタートしました。
かつて、東出雲には「意東焼き（いとうやき）」と呼ばれる焼き物産業が盛んだったこともあり、当時は町内にいくつかの窯業所がありました。とりわけ丸高窯業は、松江城の瓦から、玉造温泉、皆生温泉などの老舗旅館の屋根瓦を手掛けるなど、高い信頼と技術を誇っていました。3年後には、丸高木工という新会社を立ち上げ、同じ町内の農機具の一流メーカー「佐藤造機」（現、三菱農機）の協力工場として、主力商品だった「もみすり機」の木部の組立などを担当、そして昭和29年の鉄工部新設と、次第に多角的な経営展開となっていきますが、昭和52年の開発部新設をきっかけに、現在の製造販売会社としての基盤が形作られました。
製品開発は一朝一夕に出来るものではありませんが、製品の実現には、会社創立当時からの「何事にも喰らいついてみよう」という精神と、無理難題を要請されるお客様を大切にするという社風があるから出来ると考えています。そして、独自のアプローチは、図面よりも頭の中でイメージしたものを具現していく作業を第一に考えます。それぞれの製品の開発プロセスや手法が全て違うのもこの為です。
誰かが発想、着想して議題に上げる。そこから始まる開発製造も、工程別に担当するスタッフから各々違ったやり方を行っていくのです。
一見、効率が悪く感じられるこのようなプロセスも、「物づくりは、まず人づくりから」という会社の理念があるからで、各工程を受け持つスタッフへの信頼感、またお互いをサポートしあう協調性など、ひとつの製品を生み出すプロセスが、人づくりにもなっていくのです。そして弊社社員一人一人が周囲を振り回すような人材でありたい。
例えるなら大水が出たときの川の勢いのように、水だけでなく周りの木や岩、砂なども一緒に巻き込んでいくようなそんなパワーを持った人材。「出る杭は打たれる」と言いますが弊社では「出すぎた杭は打たれない」の精神で人づくりに取り組んでいきたいと考えます。ひとつの分野にこだわる事無く、飽くなきチャレンジ精神で新しい分野を開拓し、より一層の物づくりを模索していきます。
さらには自社商品のブランド化を図るため、設計、営業にもより一層の力を入れることを目指しています。
