スチームチェンヂャーとは
蒸し時間大幅短縮、しかも蒸しムラなし。
今お使いのボイラーと蒸し庫の「間に挟む」
だけで、蒸気の質が劇的に変わります。
熱伝導率が極めて良好で、熱カロリーが変化しない湿式蒸気減圧装置です。
超低圧多湿蒸気であるスチームチェンヂャー蒸気を食品の蒸しものに使用すれば、
蒸しムラのない安定した製品を短時間で実現できます。
蒸し時間大幅短縮、しかも蒸しムラなし。
今お使いのボイラーと蒸し庫の「間に挟む」
だけで、蒸気の質が劇的に変わります。
以下のような製品の製造業者様。スチームチェンヂャーをぜひ一度お試しください。
上記のほか、コンクリート製造業者様、香料メーカー様等にも多数導入実績がございます。
超低圧多湿蒸気であるスチームチェンヂャー蒸気は熱浸透(熱伝導率)が極めて良好であるため、
蒸し時間が短縮でき、蒸気量が大幅に削減できます。その分燃料コストの削減も期待できます。
蒸し加工に使用すると…
※対ボイラー蒸気比較(当社調べ)蒸し時間30~40%削減!
燃料コスト30~60%削減!
「乾き蒸気」を「湿り蒸気」に変換し、ボイラーの燃料費を30~60%削減!
ボイラー減圧蒸気とスチームチェンヂャー(S・C)蒸気による
生大根の芯温比較(生大根直径60mm)※実験実測値
時間 | ボイラー減圧蒸気 | S・C蒸気 |
---|---|---|
0分 | 17.0℃ | 13.8℃ |
5分 | 18.8℃ | 38.5℃ |
10分 | 21.5℃ | 57.8℃ |
15分 | 36.8℃ | 72.2℃ |
20分 | 47.6℃ | 81.8℃ |
25分 | 53.9℃ | 85.5℃ |
30分 | 61.5℃ | |
35分 | 75.8℃ | |
40分 | 85.0℃ |
※ゲージ圧縮:ボイラー減圧蒸気(5~6㎏/cm2)、S・C蒸気(0~0.07㎏/cm2)
先端自動制御システム搭載により、庫内温度を一定に保つことができ、加熱プログラムも簡単操作で設定できます。
これにより、製品の品質を安定させることが可能となり、人的コスト削減にもつながります。
安全性の向上
微圧蒸気のため、圧力による
吹出し蒸気漏れがありません。
周辺設備・建物に
やさしく衛生的
加温室内の残留蒸気を強制的に
屋外へ排出するため、建物・設備等の
蒸気による腐食等損耗がなく、
カビ発生の心配もありません。
修理・メンテナンス不要
(※年一回のメンテナンス推奨)
(※各消耗部品は定期交換が必要)
製造販売実績25年の間、
故障・トラブルはありません。
例:ボイル槽加工の加熱(殺菌)処理にS・Cを導入した場合
超低圧多湿蒸気を使用するため、熱湯取り扱いによる事故(ボイル槽への転落など)がなくなります。また、カビ発生の原因となる水溜まり(ドレン)が出ないので作業後の面倒な清掃・メンテナンスが大幅に軽減されます。
業務用蒸し庫でもセイロ蒸しのような蒸しあがりになるのはなぜ?
その秘密は「乾き蒸気」と「湿り蒸気」の違いにあった!
マルタカ蒸気は、熱伝導率が高く、加熱効果もより大きい「湿り蒸気」
一般的にボイラーから発生するボイラー蒸気は、「高温・高圧・乾燥」蒸気です。
マルタカのスチームチェンヂャーは、このボイラー蒸気を「高温・超低圧・多湿」蒸気に変換します。
そうすることで、蒸気内の水分量(単位あたり容積の空気中に含まれる水の分子量)が多くなり、熱量の保持能力に優れ、熱伝導率が高く、
加熱効果も大きくなるのです。
熱伝導率:低
サウナ:室温70℃熱伝導率:高
お風呂:お湯70℃マルタカ蒸気は、素早くムラなく蒸し上げる「超低圧蒸気」
加熱源として有効な熱量は潜熱(沸点を過ぎて蒸発させるための熱量)です。
潜熱量が大きいほど加熱効果も大きくなりますが、下の「飽和蒸気表」が示す通り、圧力が高くなるにつれ、潜熱量は低下していきます。
つまり、圧力の上昇は加熱の障害となるのです。
ゲージ圧 | 飽和温度 | 比容積 | 潜熱量 |
---|---|---|---|
0kg/cm | 100℃ | 1.673m/kg | 539kcal |
3kg/cm | 143℃ | 0.467m/kg | 509kcal |
7kg/cm | 169℃ | 0.243m/kg | 489kcal |
蒸気は、日常的に家庭でも使われている大変身近なものですが、実は産業の分野でも幅広い用途で使われています。例えば食品業界、化学・石油業界、紙・パルプ業界、鉄鋼業界、コンクリート製造業界などにおいて、非常に重要な役割を担っています。
蒸気には、その状態によって「湿り蒸気」と「乾き蒸気」があります。まずは、この2つの違いについて説明します。
湿り蒸気は「飽和蒸気」とも呼ばれ、一定の圧力のもとで水を加熱し、水と蒸気が平衡状態になったものを指します。言い換えれば「水を沸騰させて得られる水蒸気のこと」です。湿り蒸気には少量の細かい水滴が含まれているため、「湿り蒸気」と呼ばれています。加熱・加湿用などによく使われている一般的なものです。
湿り蒸気の用途は多岐に渡り、様々な業種において活用されています。例えば食品・飲料業界ひとつ取ってみても、以下のように幅広い用途があります。
利用シーン | 目的 |
---|---|
加熱 | 茹でる、煮る、揚げるなど調理のために、使用する水や油に熱を加えて所定の温度まで上昇させる |
蒸し・加湿 | 湯気を当てて蒸かす。乾燥を防ぎ、湿度を高める |
濃縮 | 煮詰めて濃度を高める |
蒸留 | 混合物から特定の成分を加熱・分離して取り出す |
滅菌/殺菌 | 細菌や微生物などを加熱により死滅・除去・不活性化させる |
色付け | 着色料等の色素を濃くはっきりと引き出す |
上記の通り湿り蒸気は、加熱、蒸し・加湿、濃縮、蒸留、滅菌/殺菌、色付けといった数多くの生産工程において欠かせないものになっています。
この湿り蒸気をボイラーで再加熱して、水分を蒸発させたものが「乾き蒸気」です。乾き蒸気は「過熱蒸気」とも呼ばれ、湿り蒸気をさらに加熱し、沸点よりも温度の高い状態にして、タービンなどの動力源として活用します。このように用途によっては、湿り蒸気よりも乾き蒸気の方が適しているケースも存在します。
ではなぜ食品・飲料業界やコンクリート製造業界で求められる蒸気は「乾き蒸気」ではなく、「湿り蒸気」なのでしょうか?
まず食品・飲料業界について言えることは、水分を多く含んだ湿り蒸気の熱によって加熱することで、製品にムラなく均一に、かつ早く熱を加えることができるため、品質が安定し、歩留まりも向上するためです。
またコンクリート製造業界においては、高温かつ低圧の湿り蒸気を用いて養生を行うことで、コンクリート製品の強度を高めると同時に、養生時間の短縮を図ることができるため、結果として光熱費を削減し、より製品の品質を向上させることが可能となります。
このようにあらゆる産業において重宝される湿り蒸気ですが、実は一般的なボイラー蒸気は乾き蒸気であり、そのままの状態では食品加工業にとって良質な蒸気とは言えません。
乾き蒸気は湿り蒸気と比較して熱伝導率が低く、加熱に時間がかかる、蒸しムラが生じる、歩留まりが低下する、などのデメリットが多くありますが、現在も多くの食品加工工場において、ボイラー蒸気がそのまま業務用スチーマー(蒸し庫)等で使用されています。
そこで登場するのが、丸高工業製スチームチェンヂャーです。
スチームチェンヂャーとは、一言で表すと「熱カロリーが変化しない湿式蒸気減圧装置」です。
ボイラーから発生する「高温高圧乾燥蒸気」を「超低圧多湿、かつ一定温度の清浄された蒸気」に変換します。熱伝導率が極めて良好で、スチームチェンヂャー蒸気を食品の蒸しものに使用すれば、蒸しムラのない安定した製品を短時間で製造することができます。
スチームチェンヂャーの超低圧多湿蒸気は、多様な業種のお客様に選ばれ、導入されています。
その他「蒸し工程」を含む様々な製造業者様からお問い合わせをいただいております。
スチームチェンヂャーの設置はとても簡単です。
今お使いのボイラーと蒸し庫(スチーマー)の「間に挟む」だけ。
簡単な設置方法ながら、挟むことで劇的に蒸気の質が変わります。
導入から設置、メンテナンスまで、丸高工業が一貫してサポートいたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。